コラム

京都と琵琶湖の中間にある「比叡平」について

ズバリ、「比叡平」は関西(京都/大阪/神戸/滋賀/奈良)を拠点とするリモートワーカー、外国人、アーティストにとって、マッチしやすい土地だと感じています。
私たちが京都から移住してきたのはかれこれ9年前。まず、9年住んで感じる比叡平のメリットとデメリットを書き出してみます。

< メリット >

メリット1. なんと言っても土地が安い!

京都市内の1/5~1/10程度の坪単価。100坪以上の土地で余裕の1,000万円以下。

メリット2. 土地が安いので家や庭にお金をかける事が出来る。

・住居スペース以外にアトリエやオフィスを持ちやすい。
・中古物件でも3LDK、4LDKが当たり前。
※ただし冬は寒いので、サッシのペアガラスは必須・出来ればグレードの良いサッシか、二重窓を。断熱や暖房方法についてもある程度検討した方が良い。
・庭を持つことが出来る。家でたくさん人を呼んでBBQしたり、広い芝生の庭にしたり、木や草花がたくさんあるお洒落な庭も夢ではない。

メリット3. 街に近い

・京都左京区、大津市内などに車で10分~20分程度。
・JR大津京駅、京阪三条京阪にはバスも出ている。
※ただし本数は京都側で1本/1H、大津側はそれ以下なので決して便利ではない。
・京都東ICまで信号2回、車で20分程度

メリット4. 環境が良い

・基本的に静か。
・街中より格段に空気が綺麗。
・山の上なので街や谷に比べて日照時間が長い。
・最近は比叡平でも日中エアコンが必要な時期があるが、街中に比べ各段に涼しく、夜はエアコンを消して寝られる。
・ごくたまに雪景色を楽しめる。
・滋賀側は琵琶湖もあり、こどもを連れて遊びに行けるところが多い。
・京都と大津、どちらにも買い物に行ける。大津側は駐車場も広く大型のモールもあって便利。(宅配を使っているご家庭も多い)

メリット5. 面白い人がたくさん住んでいる

これは個人の価値観や出会いに関係し、面白いと感じるか、面白い人と仲良くなるかは自分次第なところがあるかと思うが、確実に面白い人やちょっと変わった職業の方は多い。ママ友とクリエイティブな話が出来たり、近所の飲み会で刺激を受けることも多い。ご近所さんとのBBQやホームパーティーなどもよくみかける。

メリット6. 子供がのびのびしている

団地内には幼保一体施設と小学校があり、少人数ではあるが、年の違う子供たちがのびのびと同じ敷地で遊んでいる。うちの子は学童には行っていないが、友達の家が近く団地内は交通量も少ないので、毎日楽しそうに友達の家や、我が家や公園などでのびのびと遊んでいる。何回も言うが、とにかくのびのびしている。最近はゲームもするが、街中に住んでるより運動量は多めじゃないかなと感じている。関係あるかないかわからないけど、オリンピック選手が多い。

メリット7. 大型のワンちゃんものびのび

うちは猫なんでワンちゃんのことはあまりよくわからないが、比叡平では大型犬はじめたくさんのワンちゃんが暮らしている。芝生の庭で走り回ったりできたり、車の交通量が少なくお散歩もしやすいので、とっても暮らしやすいのでは。飼い主さんたちのコミュニティも楽しそう。

比叡平について
※家のみ風景

< デメリット >

デメリット1. 小学校までしかない

・中学校以上は山を降りる必要がある。中学校の間は補助があるが、定期代がまぁまぁ高い
・バスの本数が少ないので、待ち時間が長かったり親が迎えに行く場合もある
※京都へは大津側より少し通いやすく、私学へ行く子も多い

デメリット2. 寒い

・街中より大体2~5℃ほど気温が低い。急な積雪や冬の早朝の凍結に備え、車のタイヤをスタットレスに履き替える方がベター
・冬の光熱費はどうしても高め(ただし夏は多分安め)
※うちもそうだが薪ストーブを入れる家が結構ある

デメリット3. 外飲みはあまり気軽じゃない

・京都の街中で飲んでタクシーで帰ると深夜料金で4,000円以上かかる
※三条京阪発比叡平行き最終バスは午後10:00。これに乗れれば410円で帰れる。
※だから家のみ文化が発達?(笑)
※すぐ飲みに行ってしまうタイプの人には抑止になってちょうど良い?(笑)

デメリット4. 車やバイクに乗らない人にはやはり不便

・山の下に降りる子供の習い事は、バスの時間が合わなければ親の送迎などが必要

メリットとデメリットが表裏一体な部分はありますが、ざっくりとこんな感じです。要は住んでしまえば都で、ある程度の不便は慣れてしまえます。しかし、魅力は、魅力なんですよね。例えば、街に近くて土地が安いとか、空気が良いとか、面白い人が多いとか。本当に、比叡平ならではの魅力だと思います。

ここでやっと本題です。ではなぜ、リモートワーカーと外国人とアーティストなのかと言いますと。

私たちは庭の見えるオフィスを推進していますが、特にパソコンを使って働く人たちにとって、緑豊かな庭の見える環境で仕事するという事はとても重要だと思っています。目が癒されるし、脳にもきっといい影響を及ぼしていると体感しています。ストレスを感じにくくなり、よりクリエイティブになると感じています。街に近い環境で土地が広くて安い比叡平は、毎日会社に通う必要がないリモートワーカーにとって、良い仕事環境が持てて、たまに出社するのもさほど面倒ではないので、とってもマッチしていると思うのです。

比叡平について
※オフィスガーデン(撮影/USH an’ MAID)

次に外国人、と、すごくざっくり言いましたが、要は京都市内が「狭いな~」と感じる方です。日本では小さな家やアパート、マンションで幼少期を過ごされた方も多いと思いますが、アメリカやヨーロッパなどでは家も大きく、庭も広いところで育った方が多いですね。そのような方が京都で仕事していて、家庭を持ったりするときにやはり広いところで子育てがしたいとか、ホームパーティーを楽しみたいとか考えるのはとても自然なことですね。そして職場からあまり離れてなくて広いところと言えば、そう、比叡平ですね(笑)

そしてアーティストですが、芸術家の多くは広いアトリエが必要です。比叡平がマッチする理由は先に述べてきた通りですね。実際、沢山のアーティストが自宅兼アトリエを構えていらっしゃいます。もちろんアーティスト以外にも土地が必要な自営業者や、自宅兼お店をしたい方にも当てはまりますね。私たちも造園で独立するタイミングで京都から移住してきました。トラック数台や道具を置けて、住居スペース以外に事務所があって、モデルガーデンを造れる土地を求めて。

それ以外の方にも、もちろん良いところです。実は案外、お勤めの方も多いのです。まず車通勤が出来る方ならあまり問題ありませんし、大津京や出町柳など駅の付近に駐車場を借りて、そこから通勤される方もいます。大津京なら月極でも安いし、京都駅まで2駅、10分です。残業などあまりない方でしたらバス通勤でも大丈夫でしょう。また、関東に比べ関西は通勤時間が短めな事が多いと思いますが、関東からこちらに来た方からすれば「比叡平から例えば大阪に1時間半かけて通うとか、全然普通。むしろ近いよ。」と、思うかもしれませんね。

少し不便ではありますが、生活の豊かさと住宅費などトータルで考えると、なんだかチャンスがありそうで楽しそうだと思いませんか?広い庭と仕事場付きの楽しい家。のびのびした子育て。もし比叡平という場所が気になったら、是非一度見学にお越しください。百聞は一見にしかず、です。

また、私たちは造園を生業としておりますが、家と庭は切り離して考えてはいけないという想いから、「敷地のトータルプロデュース」という取り組みを行っております。施主様と建築家と造園家が協力し、空間的にも予算的にも無駄がなく、機能的で豊かな家と庭を造るものです。そちらももし気になられましたら、どうぞお気軽にご相談下さい。
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Masako Ueki

Masako Ueki

植木マサコ(空間デザイナー) 京都造形芸術大学デザイン学科環境デザインコース卒業。大手建築設計事務所にて、多くのデザイナーズマンション、複合ビル、住宅等の設計・プロジェクトマネジメントを手掛けた実績を持つ。 趣味はウクレレ演奏、旅、スキューバダイビング、ウォーキングなど。二児の母。